FMS「ゴジラ1954 20cm」
1954年「ゴジラ」の記念すべき第一作目のゴジラです。
全高約20cm
材料はMrクレイの芯にグレイスカルピーとエポパテです。
こいつは本当に難しかったです。わかってはいたのですが…。
スーツ一体なのに(ギニョールは除く)、ここまで表情や体つきが違うのは反則です(汗
最終的には自分の中のイメージの初代を構築しないと落とし所を見失います。
販売終了
メイキング
① 8/3
アルミホイルを丸め固めたものにMr クレイという軽量石粉粘土を盛っていきます。
針金は分割時に邪魔になるので通していません。
これを芯とします。
② 8/4
乾燥したら軽く削って整えます。その後、グレイスカルピーを持っていきます。
ガンガン攻めて可能な限り形を出していきます。
腕もなんとなくあたりをつけるためにザックリと造型します。
モールドもザクザクと入れて完成イメージを固めていきます。
そして最初の焼き固めです。
③ 8/12
顔の造形時に眼球も成形するのは難しいので、良きところで別で作った眼球に置き換えます。スチールボールをよく使いますが、手頃な大きさがなかったのでエポパテで作りました。
イメージし易い様に目だけ着色しました。
こうすることで、顔の歪みなどを再発見することが出来ます。
④ 8/16
腕にとりかかります。パーツ分けがわかっている箇所はこの芯の段階でパーツ分けをします。
アルミ線とエポパテで取り外し可能な芯を作りました。
装着するとこんな感じ。
スカルピーを盛ります。指の部分は芯を削って成形してます。
指もこの段階ではザックリと。
⑤ 8/22
焼き固めた後、指を切り落とします。
細いアルミ線を指の芯とします。先端にエポパテを盛って爪を作ります。硬化後削る予定です。
指に粘土を盛った状態です。爪はまだ削っていません。
この写真では、腕と同じ方法でひざ下の足も作りこみ始めています。
⑥ 9/4
すいません。尾の途中写真を撮っていませんでした。
尾も同じく、接合面をエポパテで成形。ダボを作りアルミ線を通しました。今回はアルミホイルと石粉粘土でギリギリまで芯を作っています。
⑦ 9/11
背鰭の工程です。背中を削り取り、エポパテを敷きます。
ヒレは一個ずつではなく、一列ごとのグループにする予定です。
写真を撮って、実寸でプリントアウト。それに背鰭を描きこみます。
出来るだけ望遠で撮影しましょう。ワイドだと被写体が湾曲し、正確な形状が写し取れません。
(この下絵で背鰭の形状を間違えている箇所があります…)
⑧ 9/11
アルミ線を芯に成形。焼付け乾燥機で焼きます。
これは本当に便利です。
これを使っている人は少ないんですよね。何故使わないんだろう…。
左右の背鰭も同じ方法で。
⑨ 9/12
エポパテを盛って背鰭を差し込んで行きます。
これは硬化後、胴から外れないといけないので、メンソレータムを事前に塗っています。
硬化後、両サイドを削って成形。左右の隙間に同じようにエポパテを盛って左右の背鰭を差し込みます。
硬化後、胴体から取り外すとこの様に3パーツになります。
重なっていてどうしても同グループに出来ない背鰭は、一個の別パーツにします。