「モスゴジ(20cm)」の組立方
WF2016Wにて発売する「モスゴジ」レジンキットの組立塗装方法です。
ブログに掲載したものを補足まとめています。
早速パーツのチェックをして…。
あーこんなとこに湯口が…とか、あー背ビレ合わねーとか思いながら隅々までチェック。
まずは、鍋に放り込み、中性洗剤が入ったお湯で10~15分煮込んでガスを抜きます。
この時に歪みを治しましょう
今回は背ビレの三列が重要ですので、煮て柔らかい時にはめ込み歪み具合を見てみて下さい。
※その為に背ビレ三列だけは先に湯口などのバリを切り取っておきましょう。
(写真撮り忘れました)
この洗浄だけは手を抜かない様に。塗装途中で剥がれてくると、本当に悲惨ですので…。
(モスゴジに付いている黒い点々は、型取りの際に原型から取れた黒い塗装や原型の一部です。レジン抜き1発目ですので、レジン側に付着しております。洗浄後、コリコリすれば取れます。2個目以降の複製から減っていきますので、皆様に届ける分にはあまり付着していないと思われます)
今回、背ビレを繋げ三列にしてはめ込む方式にしたのですが、やはり複製の段階で微妙なズレが生じたのか微妙に合いません…。リューターやナイフで削ってハマるようにします。隙間はどうしても生じますのでパテで埋めるつもりで。
今まではプラサフという缶スプレーを吹いていたのですが、最近はガイアノーツのプライマーサーフェイサーを薄めてエアブラシで吹いています。
缶スプレーだと量の調整が出来ないので塗りすぎになりモールドを潰してしまう可能性が高いのです。しかもゴジラは鱗のモールドが深いので、何度も重ねて吹くことになり、結果潰してしまうのです。
エアブラシなら量の調節もでき、融通が利きます。
黒とグレーがあるのですが、私は混ぜてダークグレーにして吹いています。
勿論プライマー効果も兼用しており、筆塗りも出来ます。
黒目の塗装です。白に塗った後ガイドにそって黒目を入れます。上記の手順で頭部にはめた後、好みで黒目の位置や大きさは調整して下さい。
ガイドを彫ってはいるのですが、今回作ってみると若干ガイドよりも小さく塗った方が良い気がしました。
最初の塗装では、歯茎にサーモンピンク系と歯をホワイトフレッシュ系で塗ったのみでしたが、汚れやグラデーションを入れていきます。
今までのラッカー系やアクリル系の塗料ですが、ここではエナメル系を使います。食いつきが弱く乾きも遅いので何度でもやり直しがききます。
歯茎のエポパテが硬化したらサーフェイサーを塗り、周囲と馴染む様に塗装して下さい。そして、接着します。
今回、尾は最終工程で接着することにしました。
接着はマジックスムースというエポキシ接着剤を使っています。
無ければ他のものでもいいと思います。
普通、レジンの接着には強度を保つため真鍮線などを通すのですが、今回の頭部、腕、背ビレは大丈夫と考え通していません。マジックスムースは強力ですので。このサイズであれば尾のつけ根や負荷のかかる部分だけでいいと思います。
強力なエポキシ接着剤は硬化に時間がかかるので、数カ所瞬間接着剤を流して仮止めしました。
これで硬化前に次の作業が出来ます。
エポパテで隙間を埋めてきます。モールドも一緒に作って下さい。
口の避けている部分をどこまで埋めるかですが、写真を参考にして下さい。
エポパテは成形が必要な場合はマジックスカルプといつものを使っています。こね具合が粘土に近く作業しやすいです。しかしマジックスカルプは硬化すると非常に硬くなり削り難くなるので、今回はほんの少しグレイスカルピーを混ぜました。
硬化したらサーフェイサーを塗って、やっと基本下地作業が終了です。
次から体表の塗装に入ります。
台座への接地面をよく調べて穴をあけます。今回は直径3mmビスですので3mm穴です。
この後、右足の穴ではビスが足の甲を貫通することが分かり、若干後ろにもう1つ穴をあける羽目になりました…。
台座への穴の位置決めですが、辺りをつけた箇所に粘土を盛り、穴があいた足を押し付けます。すると、粘土にダボが出来き、あけるべき箇所を特定出来ます。
(すいません…。写真撮り忘れました…)
次にアクリルのシーブルーをしゃぶしゃぶに溶いて、全体にのせます。これもランダムです。
この寒色系の色は、背ビレ側面などにも軽くのせて下さい。
ゴジラの体表は基本黒なのですが、映画では砂や埃、ライティングで様々な表情を出します。
塗装では、様々な色をのせて深みのある黒もしくはダークグレーを目指しましょう。
今回の塗装の目標は、「基本はブルーやグリーンの寒色系鱗だが、砂や埃を被って表は暖色系の色を感じる」様にしたいと考えています。
ではエアブラシ、ドライブラシをして仕上げに入ります。
ゴジラ基本色をエアブラシ。
ブラック、ホワイト、クリアオレンジ、シーブルー等を混合したゴジラ基本色でエアブラシします。
下地を潰さない様に薄く吹いて下さい。胸や膝などは控えめにします。
エナメルのブラックとレッドブラウンの混合をしゃぶしゃぶに薄めて全体にエアブラシし、布等で凸部分のエナメルを拭き取ります。
筆でのせた方がモールドに確実に入り込むのですが、今回は軽めに行いました。
エナメルを乾燥させます。エナメルは乾燥が遅いのでドライヤーを当てます。
タミヤのウェザリングマスターを使ってポイントポイントに更に汚しをいれます。
ドライブラシでは主に凸部分に色を擦り付けていましたが、これでは溝部分に砂や埃を埋めるのが目的です。
筆に取り、粉を隙間に入れています。
そのままでは定着しないので、このあとつや消しクリアを吹くのですが、クリアを吹くと色が落ち着いてしまい効果が薄れるのでこの段階では少し大げさに入れてもいいかもしれません。様子を見て行って下さい。
目のマスキングを取って完成です。
このiPhone写真では色味が全然再現されていませんので、この後キチンと写真撮影を行います。
あくまでもこれは私の主観的な塗装です。
塗料の特性の手順され間違わなければ何色を塗っても良いと思います。
自分も毎回やり方が違ったりしますし…。